【幸田町】6月1日から、幸田町郷土資料館企画展示「三河木綿ことはじめ-伝承技術の手機と縞-」が開催されます。
幸田町郷土資料館では、企画展示「三河木綿ことはじめ-伝承技術の手機と縞-」を令和7年6月1日(日)から11月3日(月・祝)まで開催します。
三河は木綿が初めて伝わった地とされ、江戸時代には河内木綿と並ぶ主要な生産地でした。「三白木綿(三河の白木綿)」と呼ばれる白木綿は全国に名が知られ、木綿の仲買商人が現れると、江戸を中心に販路が広がっていきました。
近代になると、織りを仕事とする「賃機(ちんばた)」が広まり、ガラ紡や洋綿紡績糸も導入されたことで、生産性はぐんと上がりました。色糸を使った多彩な三河縞も織られるようになり、やがて工場での大量生産へと発展。レーヨンや化学繊維に切り替わるまで、近代日本を代表する生産業種の一つとして栄えました。
一方で、近代以降も衣服や日用品を家庭で作る「ウチオリ(内織・家織)」の文化は続き、手紡ぎや草木染といった伝統的な手機の技術は、三河木綿織の保存会組織によって今も受け継がれています。
本展では、こうした歴史の流れとともに、地域に息づく手織り文化や近代化の歩みに触れることができます。開館時間は午前10時〜午後5時(最終入館:午後4時30分)、休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、期間中の木曜日は通常開館です。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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